あなたの身近で起こる犯罪、スキミングを徹底解説

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あなたの身近で起こる犯罪、スキミングを徹底解説

クレジットカードに関する犯罪の中で、ここ数年で急増しているのが「スキミング」による被害です。クレジットカードに記録されている情報を盗み取って、偽造クレジットカードを使って使用するという悪質な犯罪で、最近ではその手口がさらに巧妙化していて、素人では被害にあったことすら気がつかないケースも多くあります。こちらのページでは、スキミングの手口とその対策、万が一被害にあった際の対処法について、詳しく解説していきます。

スキミングとは?

スキミングとは”スキマー”と呼ばれる、カード情報を読み取る特殊な装置で他人のクレジットカードやキャッシュカードから情報を抜き取って、その情報をもとに作成した偽造カードで情報を抜き取る犯罪行為のことを指します。盗んだカード情報は別のクレジットかードに書き込むことで偽装して利用したり、カードそのものを精巧に偽造して利用されることもあります。またATMのキャッシング機能を利用すれば、直接現金を引き出すことも可能です。スキマーはとても小型でどこにでも仕掛けることができるため、仕掛けられたスキマーを見つけることは困難であることが多いです。数十年前は一般の人がスキマーを入手することは困難でしたが、現在は電気街などで購入することができて、数千円も出せば購入することが可能です。

スキミングの手口とは

スキマーを使用したカード情報の不正抜き取りは、カードの分類ごとに別々のスキミング手口によって行われます。 ★接触型カードの場合 接触型カードから情報を抜き取るためには、カードとスキマーを直接接触させる必要があります。そのために、お店のクレジット決済を処理する端末にスキマーを仕掛けたり、ATM端末のカードリーダーの部分にスキマーを仕掛けて情報を抜き取ります。スキマーを仕掛けたカードリーダーにカードを通すことで、スキマーに情報が溜まっていきます。溜まった情報は、後日スキマー本体を回収するか、回収することはせずに無線で情報を飛ばすことで悪用者の手に渡ってしまうことがあります。 ★非接触型カードの場合 非接触型カードは、カードとスキマーを接触させなくても、カードに近づけるだけで情報を読み取ることが可能です。そのため、接触型よりも簡単に情報を読み取られるリスクがあります。スキマーのザイズも、たばこサイズほどと非常に小型化されていて、満員電車やエレベータの中など、人が密着した場所でスキマーを使用されると対処することが難しくなります。

無人店舗のATMで実際に起きたスキミング被害

2013年2月28日セブン銀行は、キャッシュカードやクレジットカード情報の不正取得被害(スキミング被害)について発表を行いました。発表によると、同社のATMにスキミング機とカメラが不正に設置されていたことが判明しました。都内の複数のATMに、夕方を中心とした時間帯に設置されていたことが確認されています。こういった被害がすぐさま明るみにある可能性はとても低いです。というのは、回収されたスキミング機を警察が調べたところ、抜き取られていたのは「主に海外ATM取引時で使用するデータのみ」だからです。国内ATMで不正利用される可能性は極めて低いといわれていて、具体的な被害が発覚するまでに、しばらく時間がかかるかもしれないのです。

スキミング機、カメラを判別するポイント

スキミング機器が不正に設置されていたのは、いずれもATMだけが置いてある無人店舗でした。以下の点を注意して、ATMを利用するようにしましょう。 ★カード挿入口 通常のカード挿入口は、カードを挿入する部分がへこんでいます。僅かですがカードをのせられるようなスペースが設けられています。これに対して、スキミング機が差し込まれている挿入口は、出っ張ったような状態になっています。 ★明細票のゴミ箱 ATMには明細票を捨てるような小さなゴミ箱は設置されていません。たとえば、東京・歌舞伎町の店舗には、ATM端末脇にシュレッダーが設けられています。端末右側の除き見防止用「プラスチックバイザー」に、明細を捨てるゴミ箱がついていたら、その中にカメラが設置されている可能性があります。 【不正取得の方法および不正取得された情報】 セブン銀行ATMにおける情報の不正取得は、ATMのカード挿入口に取り付けられたスキミング機によってカード番号などの磁気テープ情報が、またATM機の右側プラスチックバイザーに貼り付けられた箱の中に小型カメラがセットされ、お客様が入力された暗証番号が不正に取得された可能性があると思われます。その後の警察からの連絡により、回収したスキミング機の分析の結果、主に海外ATM取引時で使用するデータだけを読み取る仕組みであったことが判明しました。従いまして、 ① 海外のATMで取引可能なキャッシュカードの海外ATMでのお取引、クレジットカードの国内外でのショッピングや海外ATMでのキャッシング利用等は不正利用の可能性があります。 ② 一方、今回スキミングされた情報をもとに国内のATMで不正利用される可能性は極めて少ないと認識しております。 https://www.sevenbank.co.jp/corp/news/2013/pdf/2013022802.pdf 引用:【株式会社セブン銀行|不正取得被害(スキミング被害)について】

スキミングに狙われるカードの分類について

スキミングの手口と対策は、カードの種類によって変わってきます。カードは大きく分けると「接触型」と「非接触型」があります。 ★接触型カードとは 接触型カードとは、カードにICモジュールが組み込まれていて、読み取り装置とICモジュールを直接接触させて、情報の読み書きを行う方式です。 ★非接触型カードとは 非接触型カードとは、カードがアンテナが内臓されていて、読み取り装置から発している電磁波を利用して無線通信を行うことで、直接接触させることなく情報の読み書きを行う方式です。例えば、PASMOEdyなどがこれにあたります。

海外で被害が増えているスキミング

 

最近では、海外旅行に行った際にスキミングに遭ってしまうことケースがあります。今までは主にクレジットカードでスキミングは行われてきましたが、犯罪者が使用する機材の性能が上がったことにより、キャッシュカードでもスキミングの被害に遭う方が急増しています。トラベラーズチェックが事実上の廃止となったために、海外旅行で現地のお金を持って行くためにクレジットカードやキャッシュカードの重要性が増してきています。今後、海外旅行に行かれる方や海外赴任、ロングステイなどをされる方は特に注意した方がよさそうです。

 

スキミングが行われる4つの方法

1、キャッシュカードやクレジットカードをロッカーや貴重品ボックスなどに預けた際にピーされてしまう。 2、海外などで買い物をしたり飲食店での支払いの際にお店自体が犯罪者とつながっていてカード支払いの際にコピーと番号を記録されてしまう。 3、空き巣に入って、物は盗まずに進入した痕跡を残さずに、カードの情報だけを取り出して、後で複製を作られてしまう。 4、最近のケースとしてATMにスキミングカードリーダーを巧妙に取り付け、コピーして情報を抜き取ってしまう。

スキミング被害に遭わないための対策

★使用するATMの場所を選ぶ ATMの場所によっては、スキミングカードリーダーの取り付けと回収がしづらい場所があります。そういった場所でATMを利用することで、スキミングされるリスクを減らすことができます。特に海外ではATMを利用される際には、下記のような比較的安全と考えられる場所での使用をおすすします。 1、 銀行店舗内のATM 銀行の店内では、警備員が常駐していますし防犯カメラも設置してあるために、スキミングリーダーなどを取り付けるのがとても難しい場所になります。そのため、安全性はとても高いと言っていいでしょう。 2、 同じATM機が複数台並んでいる場所 ATM機が数台並んでいれば、他のATM機と比べて異変がないか確認することができます。1台だけ、形状が違っていたり余計なものが設置してあれば気づくことができます。 3、 利用者が多くて混んでいるATM 利用者の多いATMでは、スキミングリーダーを取り付ける隙や時間がないため安全性が高いと言えるでしょう。ただし、夜間などの人が少ない時間帯もあるので、そのときは注意が必要です。 ★暗証番号を入力するときは、手で隠して、他人に見られたり録画されないようにする スキミング犯罪には暗証番号が必要になるので、ATMで暗証番号を入力する際には外から見られないように、手で隠して入力するようにして下さい。手で覆ってしまうことで他人に見られないようになりますし、隠しカメラで録画されるのも防ぐことができます。 ★海外でクレジットカードなどを使用した場合は、帰国後なるべく暗証番号の変更をする 海外は国内よりスキミングの被害率が高くなっています。海外でスキミングされたかもしれない可能性を考えると、帰国後は暗証番号を変えておいたほうがいいでしょう。カードをコピーされて暗証番号までわかられてしまっていても、悪用される前に暗証番号が変更されていればカードを使用することはできません。 ★海外では海外専用のプリペイド式カードを使用する スキミング被害に遭うのを完全に防ぐことは難しいことかもしれません。ですので、もし被害にあっても大きな問題にならないようにしておくことも大切です。そのための一つの方法として、海外専用のプリペイド式カードを使用する方法もあります。海外専用プリペイド式カードというのは、デビットカードの様なもので専用の口座にお金を入れておけば、海外でATMで現地通貨を引き出せますし、マスター加盟店で買い物も出来てクレジットカードと同じように使用することができます。クレジットカードと違う点はデビットカードの様に即時決済なので、口座に入金された日本円の金額までしか使えないという点です。入金するのに手間はかかりますが、かりにスキミングされたとしても入金してある残高までしか利用されませんので、被害が高額になることはないので安心です。 ★キャッシュカードやクレジットカードは常に身につけておく カードを財布に入れている方が多いと思いますが、常に持っている習慣を身につけるようにしましょう。鞄の中に財布をいれておいて、少し目を離したり、飲み会などの席でトイレに行くときに鞄を置きっぱなしにしたり、財布をコートにいれっぱなしにしていたりなど、一瞬でも隙があるとスキミングされる可能性は高くなってしまいます。特にお酒を飲んでいるときというのは、気が緩んでしまうことが多いので、注意が必要です。 ★暗証番号は簡単なものにしない 最近は少なくなったと思いますが、暗証番号を自分の誕生日や電話番号にする方がまだいらっしゃいます。番号を忘れないという利点はありますが、防犯性はとても脆弱です。また、家族の誕生日にしたり、車のナンバーにしていれも防犯性は脆弱です。犯人からターゲットとして狙われていたら、様々な番号をテストしてくる可能性がありますので、暗証番号は予測不可能なランダムの番号を選ぶようにしましょう

対策をしていてもスキミング被害に遭った場合の対処法

■対策をしていてもスキミング被害に遭った場合の対処法 いろんな対策をしていても、スキミングは100%防げるものではありません。万が一被害が発覚した場合には、できるだけ早めにクレジットカード会社や金融機関に連絡をして対応してもらいましょう。クレジットカードに盗難保険が付いていた場合、適応期間が決められていることもありますので、早急な確認が必要です。クレジットカード会社によって違いますが、一般的には不正利用されてから60日を越えてしまうと補償の対象外となってしまいます。

 

 

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